育児・子育て

おままごとで社会勉強!?こどもの発達を促す「ごっこ遊び」

皆さん、『クレヨンしんちゃん』という作品はご存知ですか?

テレビや映画などでご存知の方がほとんどではないかと思います。

今回はクレヨンしんちゃんに登場する『ネネちゃん』を題材に子育てについてお話しさせていただきます。

引用:しんちゃんと仲間たち|クレヨンしんちゃん

ネネちゃんといえば……『リアルおままごと』です。

ネネちゃんの代名詞の『おままごと』、作中では昼ドラのような非常にドロドロした内容のおままごとになっています。

今回は、そんな『おままごと』について掘り下げてお話ししていこうと思います!

ちなみに……健全なおままごとについて話します。

ですが、おままごとなどの『ごっこ遊び』は、社会勉強にとても有効なのです。

でも、どういう風にごっこ遊びをしてあげたらいいんだろう?

僕らも大人になり、親になり、「おままごと」からだいぶ遠ざかってしまいましたよね。

そのため、今回はごっこ遊びの方法やポイントを具体的に話していこうと思いますので、ぜひ参考にしてください。

「認知・情緒・社会的発達」を促す

お家や幼稚園でごっこ遊びをする機会は多いと思います。

ですが、このごっこ遊びが認知・情緒・社会的発達を促す遊びであることはご存知ですか?

心理学者のレフ・ヴィゴツキーは「ごっこ遊びを認知・情緒・社会的発達をうながす高度な遊び」ととらえています。

ごっこ遊びが高度な理由
  • 役割があり、なりきる必要がある
  • 対人でありため会話や待つことが必要
  • 計画性や創造力が必要
  • 表現力が必要
  • 対等であるため役割が入れ替わることがある

こう見ると、大人でも難しいように感じませんか?

ですが、大人はこのスキルを日常的に社会の中で使用しています。

例えば……
・会社での自分の役割を理解したり、上司に求められる行動をする

・発言したり、相手の話を聞いたりする

・企画をしたり、商品を開発したりする など

このようにごっこ遊びには、社会で必要となるスキルを学ぶ機会がたくさんあります!

ごっこ遊びの利点

言語力アップ

ヴァンダービルト大学の言語学者であるデヴィッド・ディッキンソン教授は、「ごっこ遊びをより多くしたこどもの方が1年後の言語力が高くなる」と言っています。

ごっこ遊びの中でコミュニケーションを取ることで、語彙が増えたり、話を聞くことができるようになります。

そのため、遊びながら言語力を高めることができるのです。

集中力や記憶力アップ

ごっこ遊びは、キャラクターや役割になりきることで必要になります。

そのため、なりきる集中力や役割を覚えるための記憶力の向上が期待できます。

計画性や創造力アップ

ごっこ遊びは、自分たちで話を作り上げていかなくてはなりません。

そのため、役割や道具をどう使うのか計画する必要があります。

さらに、道具を揃えたり、時に代用・作成しなくてはいけないため、創造力も必要になります。

泥団子を違うものに見立てたり、高学年になると自分で作るなどします。

この習慣が計画性や創造力を高めてくれます。

協調性や自制心アップ

話作りにあたっては、みんなで考えを出し合う必要があります。

それをまとめたり、役割分担する際にコミュニケーションが求められます。

ごっこ遊びを続けていくうちに役割を譲ったり、リーダーシップを取るなどの行動がみられます。

そのため、次第に協調性や自制心が養われます。

ごっこ遊びの具体的な支援

ごっこ遊びが子育てに大切なのは、わかっていただけましたか?

それでは、親としてどのように「ごっこ遊び」をすればいいか、具体的な支援方法についてお話しします。

① まずはやらせる


ごっこ遊びができるようになるためには、「ふり遊び」「役割遊び」ができるようになる必要があります。

ふり遊びは、バスや飛行機そのものの真似をします。

1歳半くらいから「ふり遊び」が始まります。

こどもが車を動かして「ブーン」と言って遊び始めたら、それが「ふり遊び」です。

この遊びが見られたら、どんどんやらせてあげましょう

自分の世界が広がり始めていますよ!

② 役割遊びには、声掛け支援


ふり遊びを続けていると次第に役割にも目が向くようになります。

こうなると、ごっこ遊びにほとんど近づいている状態です。

役割遊びは、運転手や配達員などの役割を真似して遊びます。

言語発達も同時に進んでいる頃です。

「しゅっぱつしんこう」など役割になりきって遊びますので、親はその世界を広げてあげるために声掛けをしましょう。

例えば、「次の駅は何ですか?」「どこに向かっていますか?」など、具体的な声掛けを行うことで役割の世界観を広げてあげましょう。

③ ごっこ遊びは大人もなりきる


ここまで話した過程を経て、ごっこ遊びができるようになったら、一緒に遊ぶ大人はしっかりとなりきりましょう

こどもは親をよく見ています。

大人が楽しんでいれば、こどもも楽しくなります

大人が進んで役になりきり、「いただきます」「次は〇〇ちゃんどうぞ」と言って支援します。

家族役割だけでなく、職業特有の行動などもリアルになりきると、こどもの想像力は膨らみます。

最初はこのような手伝いが必要となるでしょう。

ですが、支援を続けることで自然と自分で役割や話をリードして、膨らますことができるようになります。

④ 想像を妨げない

こどもの世界観は、時に大人が考える「常識」と異なることがあります

大人はついこの「ずれ」を修正しようとしがちです。

ですが、無理に正そうとせずに、こどもの想像を大切にしてあげてください。

重要なのは、集中している世界と時間を大切にすることです。

家事などで途中で抜けなくてはならない時はあると思います。その時にあなたはどんな声掛けをしていますか?

「ご飯作らなきゃいけないからここまでね」

これでは世界観を壊してしまします。

なので、「ちょっと出かけてくるけどぬいぐるみのお友達と仲良くお料理を作っていってね」といった表現に変えてみましょう。

すると、こどもは集中力が途切れずに楽しく遊べます。

⑤ 道具やスペースを準備してあげる


ごっこ遊びの内容によっては、道具を用意してあげると話の世界に入りやすくなるそうです。

  • お母さんごっこ
  •   赤ちゃん人形、哺乳瓶、キッチンや食材など

  • お医者さん・看護師ごっこ
  •   聴診器や注射器など

  • お店屋さんごっこ
  •   売り物やレジなど

最初は既製品などで遊ぶことが多いと思いますが、年齢が上がってくると段ボールなど身近な材料から道具を作るようになります。

すると、さらに創造力は高まります。

他にも、ごっこ遊びのスペースをあらかじめ準備しておくと遊びやすくなります。

⑥ 様々な光景を見せる

こどもは親の行動や姿をよく見ています。

そして、こどもの成長は模倣から始まります

そのため、こどもに日常生活をたくさん見せてあげましょう

家事や夫婦の会話、スーパーのレジや買い物風景、電車やバスの運転風景など、お子さんの性別にもよると思いますが、こどもの好奇心をくすぎりながらたくさん観察できるようにしましょう。

すると、それがごっこ遊びに反映されたり、観察力も高まります。

さいごに

いかがでしたか?

ごっこ遊びはただの遊びのように思われがちです。

ですが、こどもの成長には大切な遊びであることが分かっていただけたと思います。

そして、高度な遊びですので、大人が支援しながら遊びの中でこどもの社会性を育ててほしいなと思っています。

まとめ

伝えたいこと
  • 「ごっこ遊び」は高度な遊び
  • 「ごっこ遊び」は認知・情緒・社会的発達を促す
  • 「ごっこ遊び」は大人の支援が必要である
  • 「ごっこ遊び」は世界観を大切にすること